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“素人的”効果音の作り方
いくつか音を聴けば分かると思いますが、自分は音作りに関しては素人です。木村哲人さんの音を作る―TV・映画の音の秘密などの著作に目を通しているものの、サウンドスタジオ等で働いたことは一度もありません。

なので今から述べることは参考程度にして、もっと良いやり方があればご自分で勉強したり、挑戦してみたりしてください。

音を録音したり加工したりするのはとても面白いし楽しいです。録音するために自転車でいろんな所に行くのも楽しいです。録って来た音を使いやすいように加工するのもやりがいがあります。そういった自分の『楽しさ』が音を通じて皆さんに伝われば、本当に嬉しいです。


1 マイクとヘッドホン
自分はマイクを一応4つ持っています。
EDIROL R-09
主に使っているのはRolandのR-09というハンディマイクです。単三電池2個で動く優れもので、部屋の中・街中・イベント・大自然と、ありとあらゆる場所で活躍してくれてます。このホームページの音はこのマイクが支えていると言っても過言ではありません。5年以上使っていたら、耳の方がこのマイクの録音した音と同じ感じ方をするようになってきました。気のせいかもしれませんが、自分でもちょっと面白いというか、驚いています。
zoom H1n
サブ録音機として2018年に購入。左右のマイク部分が交差しているため、本体が小型化できているのが特徴的。単四電池2個で動作。裏側にネジ穴が開いているので、専用のシューがあればビデオカメラの上にも取り付けられます。
使った感じは、置いて環境音をゆっくり録音するのに向いているかなと。一方、手で持ち歩いて能動的に使うには向いてないと感じました。本体が軽いので、マイク下部に少しでも触ると触った音までガサゴソと録音されてしまうんです。シリコンカバーとかあれば良いんですが。

AT9904
audio-technicaのモノラルミニマイク。本来はネクタイなどにつけるピンマイクです。R-09に繋げて、狭い隙間の音や、小さい音を大きく録ってます。太めのストローにこのマイクを入れて、そのストローを口に加えたまま、口の中の“食べる音”を録音したりします。
ECM-HST1
ソニーのハンディカムにつけるマイクです。自分の父が合唱サークルに所属していて、年に一度その演奏会の撮影を頼まれるんです。その際、本体上部にくっ付けて使用してます。本体のマイクでは音が悪いのに加え、どうしてもカメラの操作音が入るので、これを使わざるを得ません。効果音のページで配っている拍手の音などは、そういった動画から抜き出しています。このマイクにウィンドスクリーンがついていたのですが、それがR-09のマイク部分にぴったりでした。儲けものでした。
Victor HP-RX900
『密閉型』で『重低音がよく聴こえる』ヘッドホンです。自分は家で音を作っているから、開放型だと周囲の音が耳に入ってしまいます。音に集中するため密閉型を使っています。重低音がよく聴こえるのは、電化製品の50Hz〜60Hzの作動音を聞き分ける(取り除く)際に便利です。:Notch Filterのページを参照。ちなみに音楽や映画を楽しむ際は、開放型のを使ってます。

2-1 録音
マイクで録音する際は、基本できるだけ対象に近づいて録るようにしています。そのほうが臨場感のある音が録れるし、周りの余計な音が入りづらくなるからです。

録りたい音にも拠りますが、録音する際のマイクの『位置・場所』って凄く大事な気がします。お祭りなどの音を録る時も、マイク片手に会場内をうろうろしてベストポジションを探しています(まるで不審者?)。環境音を録る時は、位置に加え、季節や時間帯・天候などを気にします。
それと、“環境”と言えど、できるだけ音を単一素材として録るようにしています。例えば、『夏の歩道』というお題の場合、人々の足音・横をゆっくり通る車の音・街路樹で鳴くセミの声などがあると思います。そういう状況を探してまとめて録るのではなく、足音・車・セミを別々に録って、あとで合成することにしてます。まとめて録音してしまうと、その状況でしか使えないので、勝手が悪いんです。

防音スタジオなどが無い一個人の自分が、音を一番気持ち良く録れる時期は寒〜い冬だったりします。暖かい時期は虫や鳥の鳴き声が入りがちですし、大気音もなんだか活発です。冬は空気そのものが澄んでいて、環境ノイズが少ないと言うか、音が通りやすく録音しやすいんですよ。

2-2 PCで音作り
ゲームなどの電子音を作る場合は、マイクではなくPCソフトを使います。音を作る際は以下の5つのフリーソフトを有難く使わせてもらってます。
sfxr(as3sfxr)
ファミコン風の8bitピコピコ音
上のsfxrの進化系。
MIDIで演奏が出来る。場面転換のメロディなど
波形から音を作る。単純な音
プラグインを追加することで、いろんな効果音が作れます
PCで作る場合は、上記のソフトからから素材音を作り、場合によって合成したり、さらにエフェクトを付けたりします。

3 加工


加工にはAudacityというフリーソフトを使っています。加工というのは例えば、

元音
加工後
・ 仏壇のチーンを引き伸ばして音程を下げ、お寺の鐘のゴーンにする
・ 普通の水の流れの高音を下げて音を篭らせ、響きを加え、洞窟の中の川の流れにする
・ まな板の上で一回野菜を切る音を連続させて、料理人っぽくする
・ 三匹のカラスの鳴き声 (1) (2) (3) を重ね合わせてカラスの大群にする
・ 雪を踏む音と風の音を合わせ、足踏みをゆっくりし、吹雪の中を必死で歩いているように
・ 日本語の朗読を逆再生し、外国語風にする

など、いろいろです。狙って作る場合もあれば、偶然面白い音が出来る場合もあります。興味のある方は声を加工して遊ぼう!やAudacityのエフェクト解説のページをご覧ください。加工は本当に面白いです。マイクで良い音が録れるよう挑戦する、録音の面白さが半分。加工で素材音を巧く料理する面白さが半分。その両方を合わせた面白さが自分の効果音作りのモチベーションになっています。

一方、日常の生活音や自然の音・環境音といった『生音』は、できるだけ加工しません。素材の良さを生かすと言うか、録音一発勝負です。手を加えるとしても、せいぜいノイズを取るぐらいです。

説明は以上です。正直プロフェッショナルでやってらっしゃる方から見ると、自分なんか鼻で笑われるレベルだと思います。でも、レベルとか関係なく、『効果音作り』ってとっても楽しいんですよ。それに昔と違ってマイクにせよPCにせよ、個人で手に入るじゃないですか。ソフトはフリーのを使えばいいし。何というか、こんなに面白いことをやらない手はないぜ!!!

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