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Audacityで音声ノイズを除去
ノイズの種類について
まず、音声における“ノイズ”の種類を分類してみましょう。(音は出来るだけヘッドフォンをして聴いてください)
1 “サー”という音
この“サー”はマイク側のゲインが大きかったり、録音した音が小さすぎて後でそれをソフト側で増幅した時に発生します。カセットテープ音源でも似たような音が入ります。
ノイズの除去
2 マイクの“ブーン”という音や家電製品の動作音
これはPCの中のノイズを拾ってでる音です。感度の悪いマイクを使った際にも出やすいと思います。(日記というのは小森がたまに付けているビデオ日記のことです。お恥ずかしい・・・。)
Notch Filter
3 高音や低音などの特定の音域
左の音は近くのコンビニで録音させて貰いました。コンビニの中は冷蔵庫のようなものですから、ボァーという低い音が常に鳴ってます。右はマンションの小さい自動噴水の音です。水の音と一緒にファ〜ンというモーター音のような高音が混じっています。
High(Low) Pass Filter
イコライゼーション
4 音に紛れているプチッ!プツッ!という単発のポップノイズ・クリックノイズ
(アメリカの古いブルース:フリー音源)
クリックノイズの除去
修復
“ノイズ”と一言で言っても、いろいろあることが分かります。上記に挙げた音以外でもたくさんあるでしょう。誤解を恐れずに言えば、聴いたその人が「ノイズが入っている」と感じれば、その音声にはノイズが入っているのだと思います。


ノイズを削る際の注意点

1 完全にノイズ“だけ”を削ることはできない
ソフトを使ってノイズを削ることはできますが、完全にノイズ“だけ”を削ることはできません。削る際にある程度必要な音も一緒に削ってしまいます。これはどういうことかというと、

(上の古いアメリカ音楽のノイズを取った音)

ノイズはかなり削れたものの、少し曲がくぐもってしまっているのが分かると思います。もちろんプロの方がやればもっとうまく削ることも可能でしょうが、それでも基本的に『ノイズを削る』=『元の音を少しずつ壊していく』ということは覚えておいてください。ですので、もし再録音が可能であれば録音環境を改善して再録音するのが一番良です。家庭での録音環境の作り方は後ろの方で述べています。

2 ノイズの種類によって削り方が違う
ノイズの削り方はそのノイズの種類によってアプローチが異なります。“サー”という音の削り方と“高音や低音”の削り方は一緒ではありません。また、いくつかのアプローチを組み合わせてノイズを削る場合もよくあります。とにかくノイズを削る際は、できる限り慎重に元音を壊さないようにやらなければいけません。

3 “音割れ”はノイズではない。そして音割れを完全に修復するのは基本的に不可能。
マイクに入る音量が大きすぎてピーク(限界)を越えた場合、または音を増幅させすぎて限界を超えた場合などに、“音割れ”(クリッピング)という現象が発生します。それでは、ちょっと意図的に音割れさせて見ます。
元音

 

一部拡大
元音を2倍に増幅
(音量注意)

 

高音・低音の一部が欠損しています。
音割れしたものを2
分の1の音量に戻す
一度欠損したものは音量を元に戻しても、音質(波形)は復元しません
ノイズというのが必要な音に不要な音が被さっているのに対し、音割れは音そのものが一部壊れてしまっています。これを完全に修復するのは無理だと思ってください。ただ、Audacityに“Clip Fix”という音割れ修復エフェクトが一応あります。

(c) Taira Komori 制作/著作 小森平
ノイズの種類について
使うエフェクト
ノイズの低減
パスフィルター
イコライザー
クリックノイズの除去
修復
ノッチフィルター
ノーマライズ
クリッピングの修復
追加説明
ノイズ置き場
録音環境について